書留2021

円盤に乗る派『ウォーターフォールを追いかけて』, STスポット


チェルフィッチュ×藤倉大 with Klangforum Wien 新作音楽劇ワークインプログレス公演, タワーホール船堀 小ホール

ワークインプログレス公演の構成計画や文脈付け(と集客)が、観客に対してプレス公演以上のものになるにはどうしたらよいのかと思ったが、見てみた後にこれは告知の難しさのみかもしれない。作品が完成される前の言葉を聞き態度がセミオープンくらいの環境で見れることは、見て考える側の(プログレス以降大発展したとしても)思考を増やしておけると言う点で作り手受け手と業界にとってくらい大きなよいことのように思った。


劇団あはひ『L e t t e r s 』KAAT神奈川芸術劇場

ひょんなとこから「わかものの態度」について思いを馳せ→観劇からからだを動かした。「しれっと」「へらへら」「きまじめ」これらが《わかもの》と結びつく時のネガティブの勢いについて。劇団あはひ初観劇。

ISETAN MEN
初めて上から下まで見た。1Fにはコスメとかも置いてあって完全MENにしてない感じがあった。実際入口付近は気高い感じだけど入ると文脈謎のインスタレーションもあって、すごく 間 な空間だった。何より良かったのは、上がる下がるエスカレーターの中間ぐらいに、壁に直方体の凹みがあって、そこに小さいライトと"ISETAN MEN"の文字。のみ。広告なしのそのマーキングがどの階にもあって、その質素さとそのままでゆるされた状態に、あらゆる場所の広告に見習っていただきたいよろこびがあった。
あと普通に人がいた。でもクリスマスISETANのぱんぱんさを思い出す。あれはクリスマス・スペシャル・ボーナス・タイムだったからか。百貨店に思い出があまりないけれど、特別な気持ちで訪れる人、良いものを眺めたい人、通常使いの人、それぞれが丸裸でいる感じがして嫌じゃない気がする。

 

スペースノットブランク『クローズド・サークル』TOKAS

始まる前にアンケートペンシルが落ちる音がして、隣のゴツいスニーカーの方だと思って見終わってからアンケートしようとしたらペンがなくて横のゴツいスニーカーの人はアンケート書いてた。

 

『うららかとルポルタージュ』BUoY

お昼の回を見たので日中はあたたかい光の中寒風マフラーの北千住を歩く。

https://note.com/ruitoile/n/nb511b606b2f8

いろいろなきつさや、わからん自分を上から見る距離になり舞台に戻りしながらみる。「わからんから始められた」こと地点を初めて見たときどうだったかしら…と友人と話す。いろいろネットをみても、わからなさの認がおおく、舞台構成や音楽についての考察も多く、わりと、(これは統計とっていないことだけれど)次への期待、体験のポジティブな反芻の素振りがおおく、自分はどうしようかな、というところで言葉づくりを止めてしまっている。次も見ておきたい、戯曲見せて…、と言うのは確実に言える。

 

譜面絵画『Terra Australis Incognita ⑤ 横浜 ver.』STスポット

季節のあれもあり結構少ない客席に対し、出演者はたくさん。見ている時に「自分はバーン!ジャーン!ドドーン!!というやつが結構すきや」と遠くで確信しながらみた。ただなぜか思い出すと(後ろからではなく前からまっすぐに)線が繋がる心地よさがある。「この人昔好きやった美容師に似てるそうなのかも」と思ったエピソードが中盤くらいにあって、後半にかけて「ええ、そうかも、ちがうか。」が何回かあって、度々意識を戻した。ここで、こういう内容と違うところに意識が飛びがちだが戻ってこれるもの、映画でもある。そんでたいがい見終わった以降の方がそのものに対してポジティブに冷静におもろいになりがちな気がする。ちょっとしばらく気にしてみようと思う。

 

カーチュン・ウォン オーケストラ・インフィニチュード「クルト・マズアの教え」ミューザ川崎

管楽器チームと若手オケのダブル公演。冒頭管楽器チームが2階席の縁に登場して並んでファンファーレしたり、オケやってる途中にトライアングルが客席より高い3階の上の方からブチ鳴らしベンチ待機繰り返したりしたのがおもろくて、あれはああいうもんなんか今回のとくべつなやつなんかどっちなんと出演者に聞いたけど知らん言われた。

 

スパイク・リーデヴィッド・バーンアメリカン・ユートピア

 

鈴木忠志『世界の果てからこんにちは』吉祥寺シアター

「割れるような」ドラムの音 聞きました。

 

y/n『あなたのように騙されない』三鷹SCOOL

 

ハラサオリ『P wave』Dance Base Yokohama

 

 

 

もう今日は1月も4日になっているが、まだ4日だけであと今年は361日もある。361秒はたったの6分1秒。昨年はテレビをよく見て、夏以降開いた劇場にもとぼとぼ行った。でも見たくて見に行ったのは半分くらいで、その半分はしごとのことを考えながら往復と数時間を過ごしてた。ただどちらにせよそれほど言葉は出てきていなくて、今朝見たニュースでブラジルの大統領が2018年に刺された傷のせい?で腸が閉塞しちゃってというニュースを見て、

https://www.cnn.co.jp/amp/article/35181542.html

2021年はクラリッセ・リスペクトル『星の時』の時間がとにかくたすかった。日の当たる場所での読み時間をつくれたこともなおよく、とにかく足が地から離れる一瞬があった。これがあってよかった。という気持ちがおおきいので2022年はもっとこういう一瞬がふえるように流し、できれば文字におろしていきたいとおもう。