2022/9/25-10/13

やっと、その時代の空気や雰囲気や共通認識を、時を越えて知ろうとすることと、読む行為のある種の近さが、腑に落ちた。

2022/09/25 21:11

 

 

↑この日なにによりこうなったのかわからない

 

 

先日、まだ昼のような明るさが残る夕方の帰路、祭りかステージで聞くような低く少し高いくぐもった長い音、遠くから地を這うように数回、えーここいつもの道なんだけどとみまわす、すでにいつもどおりでないここにいるわたくし、見まわすと、入ったことのない最寄りの串カツ田中で見慣れているといえばそうな深緑で何か注意書き(二度漬け禁止的な)がかかれたドラム缶を、縦向きに横からかかえ、底面をちょっとまわしながら出す人あり。その底面の傾きが地面に着くたび、ぐこーんという耳ざわりよい音が、それを発見してからも何回か聞いたんだった。

 

 

また別日。最近またお世話になっている自転車で帰路、狭いのに有名な道と家側の道をつなぐ最後の長い坂道をささーとながれていたとき。たしか、夕方くらい。もうあと数秒で暗くなりますというとき、有名な道から下がり、家を越すとまた上がっていく坂道の先の方を見、そしたらもう先側はひかりが落ちて暗くなっていて、夜の空と夜の雲が浮いてた。このいきおいのまま、あっち側までいこうかな、と、吸い寄せられそうになった瞬間が、高速で流れながらあった。

 

↑このときの用事だったかは忘れたがスギ薬局で座り込んでウタマロのボトル裏の成分表示を読んでたら、大人の声「ウタマロ取って、そのみどりの、」と言うからわたしじゃまねと思って振り向くと、しゃがんだ私と目線が近いサイズの幼子あり。大人は私に関わらないとしているのかと思わせる距離の詰めなさで、幼子がどれや?という顔したので渡してあげた。そしたら「ありがとございます」 

そのあとレジに並んでて次の方と呼ばれた時、横のレジのおばあさんがカートに12本入り飲料の段ボールをカゴみちみちにいれてて取れないし、カートがちょっとずつ動いてあわあわ、してたのでカートを支えたら、レジの人「ありがとうございます」

 

 

 

 

部屋にいるのとは違う関わり方がうすうすの予測で巻き起こる点で外はすばらしい。さいきんはすばらしい空気、くう、と包んでくるひややかさや、例の鼻先に流れてくる金の木犀の、あるなかにあしをうごかしながら入るとき、おお、もうこんなに今年も生きたな、

なんてな