夏の地下鉄の夜

むかうことがなく、ながるる、肉、金属、肉肉肉肉……でもなく、冷やされ熱されの肉、でもやはりなく、こ!っとしてある。こ!っとおってするする動いている気がするのはこの下の車輪のゆるやかな振動、カーブとカーブが擦り合い削れゆく静けさとむらさきの丸の線半蔵門線。地下のイメージ。なかったかあったかとりあえず今はないことにされている下にはしる筒そしてとんでもない数の横横移動。交差ー・・・。これら人工のものに

 

 

文字が現れてくるというよりはもっとすすすすすーとしたものが流れる、というか、音もなく「出」のかんじ。あたまのなかから。うーんどうしても💩ウンのイメージがあるが、落ちてきてもどしっとはしない。現れたことばはかたちをもたずにただよう。見えないのにしつこいほどよく、わるく、いきる。血のイメージの方がいい気がするけど、血の赤さはつよすぎる。

 

複数の人の温度を上からかき混ぜる風、揺れに任されはみ出してくる隣の温度が振り切って触れる瞬間の2つだけの気の動き。上澄みのみで接触し続ける温度ー肌ー夏服と、やっぱり強めに振り分けられる上からの風。

 

 

きょうは朝ゴミを捨てたし、遠くの煙草屋に誰もいなかったし、明日は休みで今日はノースリーブ